Image Ad・Others
帝人株式会社
広告・広報企画−業界誌広告デザイン
業界向け雑誌に掲載するイメージ広告の依頼を受けました。年度末から次年度一年にわたって、毎月、統一したイメージの広告を掲載し、その他のシーンでも使用していくというものでした。
まず、クライアントがどのような会社でどんなものづくりをしているのか、どのような業界なのかを知ることから始まりました。CMの「だけじゃないTEIJIN!」は耳に残っていますが、実際はどんな会社かよく理解できていなかったからです。資料を見ていると、原材料の開発・提供を手がける企業であることがわり、ラフスケッチに取りかかりました。
まず考えたのは、原材料の開発・提供で中心にある素材の「樹脂」を使用して案を考えていきました。
①樹脂=樹志、そこに息づく志。チップで樹木を砂絵のよ うに描く
②チップで一本道を描く
③チップを雨のように上から降らせ、光輝くイメージに
④「未来を描く」をテーマに、原料で様々なものがつくられ ていくイメージに
などを提案した結果、④に決まりました。
制作を進める上で苦労したのは、撮影する小物の作成でした。絵の具のチューブから樹脂チップが出ている部分を一粒一粒、接着していく作業にことのほか時間がかりました。そばにたくさんあっても遠く感じる原材料の印象を、少しでも身近に感じてもらえる広告ができたと思います。
director, art direction, design/浅草 洋祐(doubles)
photo/株式会社 七彩工房